今の見立てに、問いを一つつくる
たとえば「対応が早いから選ばれる」と聞いたとき、誰のどんな仕事に間に合ったのか。本人が知っていることと、相手に聞くことを分けます。
自分が売る営業から、流通店が次に支える取引先と仕事を自ら決められるよう支援する人へ。研修で問いをつくり、現場で相手の反応を確かめる。①から⑩に沿って、本人に任せる判断を広げます。
施主には冬の寒さや結露がどう変わるか。元請には、施主に勧める理由をどう伝えるか。流通店には、どうすれば間違いなく見積もり、発注し、現場に納められるか。顧客接点に立つ人は、断られた理由を持ち帰り、提案や支援の仕方を変えた。
メーカーが完成品の窓を保証し、一棟ごとに届ける仕組みが整った。とくに大口の新築取引では仕様や決裁者があらかじめ決まり、担当者が一件ごとに「なぜ採るのか」「誰と何を決めるのか」を組み立て直す機会は少なくなった。
同じ窓でも、施主が解消したい不便、既存の建物への納まり、元請の工期が違う。本人が現場の事実を確かめ、流通店と「どの取引先の、どの工程を、誰が支えるか」を決め、その結果から見立てを更新する。これが研修で改めて経験する判断です。
当初、本人は元請の新築の仕事に着目していた。元請に聞くと、以前に納めた商品の仕様を流通店が把握していて、改修の相談に乗ってくれることを評価していた。本人は既存住宅の改修を提案できることも、その店を選ぶ理由に加えた。
本人の働きかけと元請の反応を読む →事業の成立過程は上記資料、普及後の大口新築取引で判断の機会が変わった経緯は「顧客接点人材の価値向上方針」21〜23頁を踏まえた整理。実践者Aの経過は本人の記録に基づきます。
本モデルは4月頃(10か月目)の①が出発点。①の後に②へ進み、③以降は二つの仕事を往復します。段階を開くと、次の現場で任せる判断が分かります。
どの店が、どんな元請の仕事を支えているかを説明できる。
この経験を読む→どの元請のどんな仕事を、なぜこの店と伸ばしたいかを言える。
この経験を読む→元請が評価した仕事を、実際に担った人と同じ一件で話せる。
この経験を読む→取引先への価値と経営上の制約の両方から、重点先を選べる。
この経験を読む→役に立つ見込みがあり、担当者が実行できる支援を一件で試せる。
この経験を読む→流通店が次の一手を判断でき、別の担当者にもその理由を伝えられる。
この経験を読む→7年かけてこのプログラムを開発してきた背景には、善之巡環があります。研修担当者は本人に答えを渡す前に、現場で何を確かめれば本人が判断できるかを考えます。本人は元請や流通店に働きかけ、相手が語ったこと、実際に動けたことを持ち帰ります。
たとえば⑤⇆⑥では、メーカーが売りたい相手と、流通店が利益を残して支援を続けられる相手が一致するかを、構成図を囲んで確かめます。そこで分かったことが、図の描き直しと次の重点先選びにつながります。
開発期間と経験の順序 「営業のスタンスを変える 経験の順序と負荷の設計」10月19日再改訂、1–2頁。
曲線の12点から、研修の課題・その後の実務・匿名の本人記録をたどれます。
企画者は各段階で、本人がすでに持っている事実と、次に一人で引き受けられる判断を確かめます。
たとえば「対応が早いから選ばれる」と聞いたとき、誰のどんな仕事に間に合ったのか。本人が知っていることと、相手に聞くことを分けます。
本人が元請に聞き、答えを流通店の担当者に返します。難しければ一店・一件・一工程に絞り、聞けたら条件の違う次の一件と比べます。
第1版では、①〜⑩の順序、各段階の往復、次の判断に渡す事実を設計の基準にします。段階ごとに、研修で用意する問い、現場で確かめること、相手の反応によって判断を見直す場面を記録します。
基盤とした資料 エリアチャネル改革リーダー研修の設計図、本人の事後課題・最終レポート、各回の教材。実践の根拠を追加する際は、実施回・本人の記録・相手の反応までたどれる形で残します。